赤ちゃんのあたまのかたち、ヘルメット治療のご案内
生まれて間もない赤ちゃんの頭蓋骨は脳が成長するため非常に柔らかくかつ複数のピースに分かれています。そのため向き癖があったりするとあたまのかたちが変形しやすいです。
生後3か月ぐらいで首が座ると、いろいろな方向に頭を動かすようになり、あたまのかたちは自然に改善しますがある程度以上の変形があると正常には戻りにくいといわれます。あたまのかたちが非対称のままだと短髪にしたときに変形が目立ったり、ポニーテールにしたときに曲がってしまったりといった外観上の問題の他、耳の位置にも左右差を生じ眼鏡をかけたときに一方の耳に強く重さがかかり耳が痛くなったりします。そのような頭蓋骨の変形を改善するために当院では頭部の形状を改善するためのヘルメットを作成して良い形に誘導する治療を行っています。頭蓋骨が柔らかい時期である生後4か月~8か月の赤ちゃんが対象です。

ヘルメットでは治療できない頭の変形を来す病気で、頭蓋縫合早期癒合症という複数に分かれている頭蓋骨が生後すぐにくっついてしまう病気があります。ヘルメットを作成する前にこの病気がないかCTで確認します(1回のCTで使用する放射線でその後の健康に影響が及ぶことはまずありません)。
ヘルメットは個々の赤ちゃんのあたまのかたちを3Dスキャナーで計測して作成します。測定日からヘルメットができるまで3~4週程度かかります。1日23時間、4~6か月程度装着することが奨励されますが最初は1日2~3時間から初めて2週間ぐらいかけてずっとつけていられるようにしていきます。実際にはお風呂に入っているときに外すことが多いですがヘルメットが汚れている場合には内側をウェットティッシュまたは消毒用アルコールなどで清拭します。 また、水道水で洗うことも可能です。ヘルメットによる頭皮の皮膚トラブルで使用できなくなることや頭が成長することによる作り直しといったことはほとんどなく9割以上の赤ちゃんが治療を達成します。これは保険ではない治療で45万円ほど自己負担をいただきます。将来の赤ちゃんのことを考慮すれば有意義な治療になると考えています。
